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PCでAPEXなどのFPSをプレイしていて、
- 「ゲームパッドでやりたいけど、どれを選べばいいか分からない」
- 「無線も便利だけど、入力遅延が気になるから有線がいい」
- 「有線ゲームパッドのおすすめが知りたい」
と感じている人向けの記事です。
私はこれまで、PCでFPSを遊ぶためにいくつかのゲームパッドを試してきましたが、その中でも「有線で使う」ことのメリットはかなり大きいと感じています。
この記事では、
- 有線ゲームパッドが向いている人・無線が向いている人
- PC向け有線ゲームパッドを選ぶときのチェックポイント
- FPSで使いやすいおすすめ有線ゲームパッド
といった内容を、できるだけシンプルにまとめました。
なお、「PC・Xbox向けゲームパッドおすすめ2選【BLITZ2 TMR / GameSir G7 SE】」という記事では、有線・無線も含めた2台だけの比較をしているので、まずはざっくり2択から決めたい人はそちらも参考にしてみてください。
有線ゲームパッドが向いている人・無線が向いている人
まず、「そもそも有線を選ぶべきか、無線でもいいのか」を整理しておきます。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分のプレイスタイルに近い方をイメージしながら読んでみてください。
有線ゲームパッドが向いている人
- FPSや格ゲーなど、入力遅延をできるだけ減らしたい
- PCの近くでプレイすることが多く、ケーブルの取り回しがそこまで気にならない
- バッテリー残量を気にしたくない
- 配線さえしておけば、接続トラブルを減らしたい
有線の一番のメリットは「入力遅延が少なく、接続が安定しやすい」ことです。
特にFPSでは、視点移動や射撃ボタンを押した瞬間にしっかり反応してくれるかどうかが大事なので、有線との相性はかなり良いです。
また、電池やバッテリーを気にしなくていいので、「久しぶりに起動したら電源が切れていた」というストレスも少なくなります。
無線ゲームパッドが向いている人
- ソファやベッドなど、PCから少し離れた場所でプレイしたい
- ケーブルが邪魔に感じる
- PCだけでなく、他のゲーム機(コンソール)と共用したい
- 多少の遅延よりも、取り回しの良さを優先したい
無線は、とにかく「自由に動ける・ケーブルがない」という点が大きなメリットです。
最近の無線コントローラーはかなり優秀なので、カジュアル寄りのプレイであれば、遅延が致命的に気になる場面は少ないと思います。
このページでは、「FPSでできるだけ遅延を減らしたい」「PCに接続して安定して使いたい」という人向けに、有線ゲームパッドを前提に選び方とおすすめをまとめていきます。
PC向け有線ゲームパッドの選び方【FPS前提】
ここからは、PCでFPSをプレイする前提で、有線ゲームパッドを選ぶときに見ておきたいポイントを3つに絞って紹介します。
- スティックの性能(ホールエフェクトなど)
- 入力遅延と接続方式
- 背面ボタンやトリガー周りの機能
全部を完璧に満たす必要はありませんが、少なくとも「自分はどこを優先したいか」を決めてから選ぶと、コントローラー選びで失敗しにくくなります。
スティックの性能(ホールエフェクトなど)
FPSで一番気になるのが、スティックの性能と耐久性です。
最近は「ホールエフェクト磁気式スティック」や「磁気式スティック」といった表現を見かけることが増えました。これらは、従来の可変抵抗式スティックに比べて、物理的な摩耗が少なく、スティックドリフトが起きにくいのが特徴です。
- ドリフトしにくく、長期間安定して使える
- 中立位置が安定しやすく、微調整がやりやすい
というメリットがあるので、FPSメインで使うなら、可能であれば磁気式スティックを採用したモデルを優先してチェックする価値があります。
もちろん、可変抵抗式スティックでも十分使えるモデルはありますが、「できるだけ長く使いたい」「ドリフトに悩みたくない」という人ほど、スティックの方式は一度確認しておくと安心です。
入力遅延と接続方式
有線ゲームパッドを選ぶときに、もう一つ大事なのが「どの接続方式で使うか」です。
- USB有線接続のみ
- USB有線+専用ドングル(無線)
- USB有線+Bluetooth
など、コントローラーによって違いがあります。
FPSでできるだけ遅延を減らしたいなら、
- 基本はUSB有線接続を前提にする
- 無線機能があっても、FPSをするときは有線でつなぐ
という使い方がおすすめです。
スペック上のポーリングレート(例:1000Hzなど)も一応参考になりますが、実際の体感としては「有線でつないだときに、視点移動や射撃が自分の感覚とズレないか」の方が重要です。
普段からPCの近くでプレイするなら、「USB有線で安定して接続できるかどうか」を重視して選ぶと、ゲーム中のストレスが減ります。
背面ボタン・トリガー機能
FPSでは、背面ボタンやトリガー周りの機能があるかどうかも、プレイの快適さに直結します。
背面ボタン
ジャンプやしゃがみ、リロードなどを背面に割り当てることで、右スティックから指を離さずに操作しやすくなります。
AIM中にジャンプ・スライディングを多用する人にはかなり便利な機能です。
トリガーストップ機能
トリガーのストロークを浅くして、射撃ボタンの「押し切るまでの距離」を短くできる機能です。
フルストロークが必要なレースゲームなどではオフにして、FPSではオンにする、といった使い分けができると理想的です。
専用ソフトでのカスタマイズ
ボタン配置の変更、スティック感度の調整、デッドゾーンの調整などができると、自分のプレイスタイルに合わせて細かく詰めていけます。
すべての機能が必須というわけではありませんが、
- 背面ボタンはあると明確に便利
- トリガーストップや感度カスタムは、やり込むほど恩恵が大きい
というイメージで、「どこまでの機能が必要か」を決めてから候補を絞っていくと、あとで後悔しづらくなります。
FPS向けおすすめ有線ゲームパッド3選
ここからは、PCでFPSをプレイする前提で「これは人にすすめやすい」と感じた有線ゲームパッドを3つ紹介します。
- コスパ重視でとりあえず1台ほしい人向けの「GameSir G7 SE」
- 有線でも無線でも使えて、高機能まで欲しい人向けの「BIGBIG WON BLITZ2 TMR」
- 背面ボタンやトリガー周りをガッツリ使い込みたい人向けの「Razer Wolverine V3 Tournament Edition」
というイメージで、それぞれ役割が少しずつ違います。
「とりあえずどれか1台」なら、まずはG7 SEから見てもらうのがおすすめです。
GameSir G7 SE:コスパ重視の有線ゲームパッド
最初におすすめしたいのが、GameSir G7 SE 有線コントローラーです。
私の中では、
- 「PCでFPSをやるための有線パッドが1台ほしい」
- 「まずはコスパの良いモデルから試したい」
という人にとって、一番すすめやすいポジションのゲームパッドです。
- ホールエフェクト磁気式スティック採用で、スティックドリフトが起きにくい
- 背面ボタンが2つあり、ジャンプやしゃがみを割り当てやすい
- 有線接続前提なので、入力遅延が少なく安定している
- 専用ソフト(GameSir Nexus)で感度やボタン配置をカスタマイズできる
といった点が特徴です。
スティックドリフトに悩まされにくく、背面ボタンも試せて、さらに有線で遅延も少ないので、「FPS用の入門〜中級機」としてかなりバランスが良いと感じました。
一方で、
- 有線専用なので、ワイヤレスで使いたい人には向かない
- 十字キー(D-pad)の感触は、格ゲー用としてはそこまで向いていない
- トリガーストップなどの“ガチガチのFPS特化機能”はない
という割り切りもあります。
こんな人におすすめ:
- まずはコスパの良い有線ゲームパッドから始めたい
- スティックドリフトに悩みたくない
- 背面ボタン付きパッドを試してみたい
- 無線機能はいらないので、その分価格を抑えたい
BIGBIG WON BLITZ2 TMR:高機能も欲しい人向け
予算に少し余裕があって、「有線の安定感+高機能も欲しい」という人には、BIGBIG WON BLITZ2 TMRがおすすめです。
BLITZ2は、有線でも無線でも使えるゲームパッドですが、PCでFPSをやるときは有線接続との相性がかなり良いと感じています。
- 磁気式スティック採用で、ドリフトしにくい
- 高いポーリングレート(環境による)に対応
- 背面ボタン(追加ボタン)が4つあり、操作をかなり細かく割り当てられる
- 専用ソフトでスティック感度、デッドゾーン、マクロ、連射などを細かくカスタマイズ可能
- PCだけでなく、他機種モードでも使える
と、機能面はかなり盛り盛りです。
「視点移動や射撃の反応が素直」「ボタン周りを自分好みに詰めていける」と感じる場面が多く、長く使っていける1台だと思います。
その代わり、
- 見た目のデザインは好みが分かれそう
- 機能が多い分、設定画面を触り慣れていないと最初はとっつきにくい
- 価格はG7 SEより高め
といった部分もあります。
「まずはG7 SEで有線ゲームパッドの感触をつかんで、もっとこだわりたくなったらBLITZ2にステップアップする」という順番もアリだと思います。
こんな人におすすめ:
- 有線の安定感に加えて、高いポーリングレートも気になる
- 背面ボタンを4つしっかり使い込みたい
- マクロや感度カーブなど、細かい設定も触ってみたい
- PC以外の機器でも同じパッドを使い回したい
Razer Wolverine V3 Tournament Edition:追加ボタン重視だけどクセ強め
3つ目は、Razer Wolverine V3 Tournament Edition(有線コントローラー)です。
このパッドの一番のメリットは、追加ボタンの多さでした。
- 背面や側面に合計6つの追加ボタンがあり、ジャンプ・しゃがみ・リロード・ウルト・武器切り替えといった操作をかなり細かく割り当てられる
- ボタンを押し分ける場面が多い人ほど、「ここにも割り当てられるのありがたいな」と感じやすい
APEXでいえば、しゃがみ・ジャンプ・アビリティ・ウルトあたりを全部表面ボタンから追い出せるので、「とにかく背面ボタンをたくさん使いたい」という人には、かなり魅力的なパッドです。
ただ、実際に使ってみた感想としては、デメリットもかなりハッキリしていました。
まずは不具合面です。私の個体では、一部のボタンが押しっぱなしになる不具合が発生しました。
もう一つが「動きの重さ」の感覚です。
APEXで例えると、感度設定は「4–3 リニア」なのに動かしているのに、体感としては「4–2 リニア」くらいに重く感じました。
数値上の感度設定は同じでも、実際の視点移動がモッサリしているように感じたので、軽快にヌルヌル動かしたいタイプの人とは相性があまり良くないかもしれません。
視点移動の重さはゲーム内の設定で解決できるので、不具合がなければかなり評価の高いゲームパッドでした。
こんな人におすすめ:
- とにかく追加ボタンの数を重視したい
- Razer製品で揃えたい、見た目やブランドが好き
- 多少クセがあっても、自分で設定をいじりながら付き合っていけるタイプ
関連記事:ワンランク上の環境を作りたい人へ
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- 「さらにコントローラー周りを詰めたい」
- 「エイムや足音の聞こえ方も改善したい」
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有線ゲームパッド → フリーク → 設定・サウンドと少しずつ手を入れていくと、
同じ実力でも「当てやすさ」「気付きやすさ」が変わってきます。
一度に全部やろうとしなくても大丈夫なので、気になるところから少しずつ試してみてください。



